関東精機株式会社(本社︓群⾺県前橋市、代表取締役社⻑︓魵澤剛史)は、2022 年(令和4 年)4⽉1⽇より、精密⼯作機械向け油温⾃動調整機「オイルマチック」をはじめとする当社製品群について、⾃然冷媒など低GWP(Global Warming Potential:地球温暖化係数)の「グリーン冷媒」を採⽤した「GreenR™」シリーズの受注を開始いたします。
1.「GreenR™」(グリーンアール)について
「オイルマチック」など当社製品に採⽤する冷媒について、現在主流となっている代替フロン(HFC:ハイドロフルオロカーボン)「R-407C」に加え、温室効果の小さい「グリーン冷媒」の採⽤機種を、新たにラインナップに追加します。
今回当社が採⽤する「グリーン冷媒」は、いずれもGWP が最小の「1」となる⾃然冷媒「Co₂(R-744)」および冷媒「R-1234yf」です。
当社では、これらの冷媒を採⽤した製品群を「GreenR™」シリーズと名付け、専⽤のデザイン・オーナメントで明示し、ものづくりの現場レベルで認知しやすくしました。
なお、2 種類の「グリーン冷媒」については、⼯作機械、半導体製造装置などそれぞれの機械・装置のパフォーマンスを最大化できるよう、加⼯⽤途や使⽤環境による実⽤性の観点、省エネ性を加味しながら、最適な冷媒を選択する形をとっています。
2.「GreenR™」ができること
①「フロン排出抑制法」に伴う管理⼯数を削減します
当社製品を含め、代替フロンを冷媒として搭載している機器類のユーザーは、「フロン排出抑制法」の定めにより、フロン類漏えい防⽌のための適切な管理や定期的な点検などの取り組みが求められており、⽣産現場において⼀定の管理⼯数が必要となっています。
「グリーン冷媒」を採⽤した「GreenR™」機種への転換により、これらの管理を⾏う必要がなくなり、⽣産現場における⼯数の削減、⽣産性の向上が⾒込まれます。
②⼯作機械や半導体製造装置の「カーボンニュートラル」達成を支援します
当社は2010 年、⾃然冷媒(CO₂冷媒(R-744))を採⽤した初の「オイルマチック」の開発に成功しました。独⾃の冷凍回路と制御⽅式により、2019 年には特許(第6595253号)を取得。また2020 年には⾼い省エネ性能を評価され、第47 回「環境賞」(国⽴環境研究所など主催)を受賞しました。
この技術をベースにした「GreenR™」機種の展開により、「周辺機器の省エネ」の観点から、⼯作機械など「マザーマシン」のカーボンニュートラル達成をサポートします。
③サステナブル(持続可能)な「ものづくりの現場」を実現します
「オイルマチック」など当社製品は、⼯作機械や半導体製造装置が⽣み出す加⼯物(ワーク)に対して、「熱変位」を極めて⾼いレベルで抑制することで、サブミクロン単位での超精密加⼯を達成する重要なデバイスです。
「GreenR™」のミッションは、オイルマチックに求められる「⼯作機械のパフォーマンスの最大化」と、環境に優しい「グリーン冷媒の普及」の両⽴です。「GreenR™」機種の社会実装を進めることで、「サステナブルなものづくりの現場」の実現を強く後押しし、2030 年までに国連の定める「持続可能な開発⽬標(SDGs)」の達成を⽬指します。
3.「GreenR™」機種ラインナップ
【グリーン冷媒「R-1234yf」仕様】ny シリーズ
オイルマチック(油温⾃動調整機︓⼯作機械向け)
Cny シリーズ(循環型)
Vny シリーズ(浸漬型)
Gny シリーズ(クーラント別置型)
ピュアマチック(液温⾃動調整機︓半導体製造装置向け)
Wny シリーズ(循環型)
【グリーン冷媒「Co₂(R-744)」仕様】nx シリーズ
オイルマチック
ピュアマチック
個別受注対応(⽔冷コンデンサ仕様のみ)
*冷却能⼒などの仕様詳細、価格、納期につきましては営業担当宛お問い合わせください。