謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中は格別なるご厚誼を賜り、厚く御礼申し上げます。
本年も引き続きご指導、ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
関東精機 社長 魵澤剛史による従業員向け年頭の辞を、下記の通りお知らせします。
記
新年あけましておめでとうございます。
年末年始休暇を終えて、こうして皆さんと共に新年を祝い、気分も新たに、元気に仕事始めができることを心より嬉しく思います。
昨年は、一昨年に続き、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を大きく受けた一年となりました。1月には第2回目の、4月からは第3回目の緊急事態宣言が発出され、夏にかけ「デルタ株」が蔓延し、東京都内を中心に医療体制に大きな負荷がかかる事態になったことはまだ記憶に新しいことと思います。そのような中、東京オリンピック・パラリンピックが開催され、無観客の状態ではありましたが世界のトップアスリートの活躍を目にすることもできました。ワクチン接種が広く進んだことで、国内では10月に緊急事態宣言が解除されましたが、入れ替わるように感染力の強い「オミクロン株」が猛威をふるいはじめ、今なお感染拡大の状態にあります。
引き続き、限られた医療資源を維持できるように、個人でできる「感染防止対策」の徹底をお願いします。また社内における「クラスター」の発生を防止すべく、体調が優れない場合にはちゅうちょなく休みを取り、感染を拡げないことに努めて頂くよう、協力をお願いします。
さて昨年は、日本の総理大臣や米国の大統領が変わり、政治の世界で転換が見られた年になりました。世界の大きな潮流として、「脱炭素化社会の構築」、「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」、「人権の尊重」がひときわ重視されるようになり、企業もこういった文脈の中で、活動をしていくことが強く求められています。
経済面では、いわゆる「サプライチェーン」の混乱が見られました。半導体を中心に、様々な部品の不足や納期の遅延、価格の上昇がおこり、その状況が継続しています。一方で、この状況は当社の受注環境にとっては追い風となっており、特に半導体製造装置を中心に、高水準の引き合いが続いています。
2022年は、当社に関連する3つの業界-工作機械、半導体製造装置、FA・ロボット-についてはいずれも、オミクロン株などコロナウイルスの感染状況の影響を受けながらも、一定の繁忙が続くものとみています。
このような環境のもと、私は当社の企業使命「ブランドを支えるブランドでありたい」の実現に向け、3年後のビジョンを「地域を代表する中堅企業に変革し、顧客と社会の課題解決のため、成長を続ける企業になる」とおきました。
そのビジョンを目指し、3つの基本行動を定めました。それは、
「財務的な利益の実現に加え、社会的な利益の追求を目指し、事業活動を行う」
「先が読めないことを前提に、これまでの方法にとらわれない、新たなチャレンジに積極的に取り組む」
「多様な見方や考え方を尊重し、付加価値を追求する=自らの強みを伸ばす組織へのアップデートを図るため、学習と実践の機会を増やす」
ことであり、それぞれについて、「持続可能な開発目標(SDGs)」の17目標と関連付けを行い、「クレド」にまとめて、皆さん、および当社を支えてくださるステークホルダーの皆様と共有し、事業活動にまい進してきたところです。
昨年は63期(2024年4月期)を最終年度とする中期経営計画をまとめ、年度ごとに具体的なマイルストーン(道しるべ)を定めた上で、クリアすべき目標を「見える化」して、目指すビジョンへの到達をしっかりとモニターできるよう、活動を開始しました。
その計画の中核となる本年は、「グリーン冷媒」を搭載したオイルマチックなど当社製品のシリーズ化、市場普及を目的としたJIMTOF2022への出展、ロボットテクノロジージャパン2022へのピックマチック出展など、テーマが盛りだくさんです。お客様の生産性をより高め、新たな価値を創り出し、持続可能な社会に寄与する製品開発に、全社一丸となって取り組む年になると考えています。
寅年の本年、私は年男でもあります。
総勢180名になろうかというこのチームの皆さんと共に、創業時から変わらぬ当社の「あるべき姿」を大切に守っていくと共に、様々なものごとに対してこれまで以上に、果敢にチャレンジをする年にしていきたいと思います。
当社も還暦を過ぎ、組織も建物も、古くなったりガタがきたりで、建て替えも含めた大きなリニューアルをしなければならない時期を迎えました。市場の動向や変化、お客様の要請を踏まえつつ、江田工場の再編などについて研究や議論を加速し、本年中の適切な時期に、具体化した形を皆さんに示すことができるよう、準備を進めて行きたいと考えています。
毎年申し上げていることになりますが、「開拓者精神」と「Think GLOCAL」の2つのモットーをベースに、ベンチャー魂を忘れず、会社の成長と社員の皆さんの成長の両立がはっきりと実感できるような1年にしてまいりたいと思います。
年頭に当たり、私の決意を述べさせていただきました。
結びに、皆さんとご家族にとって、本年が素晴らしい1年となりますよう、心より祈念いたしまして、私の新年のご挨拶とさせていただきます。
以上