関東精機株式会社(前橋市、代表取締役社長:魵澤剛史、以下「当社」)は、主に半導体製造装置向け液温自動調整機の製造工場として、かねてより建設を進めてまいりました「江田工場E3棟」の「竣工式」を、8月28日に執り行いました。
当社のモットー(行動規範)でもある「開拓者精神」を存分に発揮できるよう、イノベーティブかつオープンな環境を提供しつつ、お客様やサプライヤーなどあらゆるステークホルダーの皆様に安心していただける、綺麗で、働く人に優しい「ウェルビーイングなSmart Space」を目指して順次稼働を開始し、11月の本格稼働を予定します。
当社は1961年に現在の江田工場にて、自動車部品の製造から事業を開始し、その後現在の主力製品である「オイルマチック」(油温自動調整機)の開発・生産に軸足を移して、ものづくりの要である工作機械の精度を支える役割を60年以上にわたり担ってまいりました。
近年では、「オイルマチック」で培った、超精密工作機械向けの熱変位抑制の技術やノウハウが半導体製造装置向けにも活用され、その旺盛な需要も相まって、生産能力の増強に加え、リードタイム短縮のための生産性の向上、また安定供給のための体制づくりが喫緊の課題となっていました。
このたび竣工した「江田工場E3棟」は、この課題に応えるため、
(1)現行比1.5倍の生産能力の達成
(2)現行比+20%増の生産性の向上
(3)本社工場(前橋市)との相互バックアップによるリスクの分散
を目指し、お客様に安心して当社製品をご愛顧いただくための仕組みを整えました。
さらに、屋根にはパネル容量100Kwの太陽光発電システムを装備し、自然エネルギーの活用による安定電源の確保と、Co₂排出量の削減を図ります。
また、当社のもう一つのモットーである「Think GLOCAL(地域に根ざし、世界に貢献する)」を体現するため、「江田工場E3棟」建設に参画した設計監理、建設、金融機関などのプロジェクトメンバーは、全て地元(前橋市)に本社・拠点を置く企業で構成しました。
各社それぞれが持つ強みを結集し、特徴ある支援メニューの提供を受けながら、ワンチームでプロジェクトに取り組み、無事故にて竣工の日を迎えることができました。
当社は今後、2025年度を最終年度とする中期経営計画「STEP2025」に基づき、「江田工場E3棟」をデジタル化・ロボット化など「スマート工場」のモデルと位置づけ、企業使命「ブランドを支えるブランドでありたい」を実現するためのフラッグシップ(旗艦)工場として、活用を進めてまいります。
以上
【新工場の概要】
名称:関東精機株式会社 江田工場E3棟
建設場所:関東精機株式会社 江田工場敷地内(前橋市江田町456)
延床面積:約2千㎡
階数:地上2階建て鉄骨造
投資額:約7億円
着工:2022年(令和4年)10月
竣工:2023年(令和5年) 8月
設計監理:株式会社石井設計
施工:佐田建設株式会社