謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中は格別なるご厚誼を賜り、厚く御礼申し上げます。
本年も引き続きご指導、ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
関東精機 社長 魵澤剛史による従業員向け年頭の辞を、下記の通りお知らせします。
記
2023年の仕事始めにあたり、ひとことご挨拶申し上げます。
昨年は、新型コロナウイルス感染症「オミクロン株」拡大の影響に加え、ロシアによるウクライナ侵攻、円安および資源高による値上げ・インフレの加速、国内政治の動揺など、いわゆる「地政学的リスク」の顕在化を受けた、文字通り「激動の一年」になりました。
また、世界の大きな潮流として、「脱炭素化社会の構築」がより強く意識されるようになりました。11月にエジプトで開かれたCOP27(国連気候変動枠組条約第27回締約国会議)では、気候変動による「損失と損害」への対応を中心とした議論がなされ、国際社会として、気候変動の被害を受ける開発途上国を支援する基金を設立することで合意しました。
経済面では、中国における「ロックダウン」に端を発したサプライチェーンの混乱が継続しました。半導体を中心に、様々な部品の不足や納期の遅延、価格の上昇がおこり、当社においてもその影響を強く受ける形となりました。その状況は現在も続き、お客様にご迷惑をおかけする事態になっています。
このような環境のもと、私はクレドにも示した通り、62期の基本方針を『「ものづくり」を刷新することにより、価値ある製品の実現を達成し、売上を拡大しつつ、顧客に対し安定供給を果たす』と定めました。また62期のモットー(基本行動)として、『「人の和」を意識しながら、「ワンチーム」で行動する』と置きました。
サプライチェーンの混乱という大変困難な状況の中、社員の皆さんが基本方針を正確に理解したうえで、「ワンチーム」で努力し、また尽力してくれました。深く感謝します。
昨年11月に東京ビッグサイトで開催された「JIMTOF2022」においては、4年前に比べて3割増のお客様に当社ブースにご来場いただき、「GreenR」など持続可能なものづくりの現場を支える当社の新製品を国内外の多くのお客様にご提案、大きな反響を得ることができました。また12月には江田工場「E3」棟の着工を行い、政府等からの支援も得ながら、生産性の一層の向上を目的に、当社が得意とするロボット化や、デジタル化などの手段を活用し、世の中に新しい価値を生み出す「フラッグシップ工場」の完成を今年8月に予定する運びとなりました。62期基本方針の前段にある、「ものづくりの刷新」「価値ある製品の実現」「売り上げの拡大」については、おおよそ達成しつつあると評価しています。
一方、先ほども述べた通り、サプライチェーンの混乱による生産の不安定化により、お客様にご迷惑をおかけしていることから、「顧客に対し安定供給を果たす」という方針については、引き続き改善に向け、顧客のためにベストを尽くす必要があると認識しています。厳しい状況ではありますが、当社製品・ソリューションに強い期待を寄せてくださるお客様の立場と目線に立って、より丁寧な説明と、臨機応変な対応を「ワンチーム」で心がけていきたいと考えています。
「ブランドを支えるブランドでありたい」という当社の企業使命は色々な解釈ができますが、「当社は最高のお客様に恵まれている」という宣言である、というのも一つの見方です。国内外のものづくりの世界で、最高精度の工作機械や半導体製造装置、それらが生み出す加工ワークや製品を、当社の製品・ソリューションが支えているという「喜び」と「矜持」のもと、「開拓者精神」と「Think GLOCAL」の2つのモットーをベースに、ベンチャー魂を忘れず、会社の成長と社員の皆さんの成長の両立を図る2023年にしてまいりたいと思います。
年頭に当たり、私の決意を述べさせていただきました。
結びに、皆さんとご家族にとって、本年が素晴らしい1年となりますよう、心より祈念いたしまして、私の新年のご挨拶とさせていただきます。
以上