「ブランドを支えるブランド」への歩みを続けてきた関東精機。
その製品群は、超精密加工の実現を支え、生産現場のパフォーマンス向上に貢献してきました。
開拓者精神に燃えた未踏の領域への挑戦は、これからもが続いていきます。
1960年代
冷凍圧縮機、ヒーター、サーモスタットによる、油圧作動油の年間を通じた恒温管理を目的として、「OILMATIC」(オイルマチック)が製品化され、「OCH型」として生産、販売を開始。
1970年代
油圧プレス式ゴム成形機の主要機構の温度制御に対応し、熱媒体油を用いた油温制御装置を新規開発。設定油温Max120℃、到達精度±0.2℃を達成。
主軸冷却用OILMATIC「KTC」および切削・研削油の冷却用OILMATIC「KTV」をそれぞれシリーズ化。
マシニングセンタの普及期にあたり、工作機械の周辺装置メーカーとしての業界ポジションを確立。
機械加工部門の内部組織が独立し、工機部門として新規発足。専用機(切削型)、治工具の受注生産を開始。自動組立機の受注生産開始。
1980年代
プラスチック射出成形機の金型温度調節機として、「MOLDMATIC」としてシリーズ化。
温度制御対象を水とする「KMH」型、冷凍機内臓の「KMC」型、冷凍機およびヒーター内臓の「KMCH」型を開発。
KMA-RH 1機種をシリーズに追加し、標準モデルとして6シリーズ、25機種体制となる。
「OILMATIC」の高精度化に着手し、超精密加工機分野で、制御油温±0.05℃を達成。
マシニングセンタの高速・高精度化に対応する熱変位抑制技術の本格的な研究を産学共同で行い、マシニングセンタの機械全体の熱の発生メカニズム、発生熱の除去に関する定量化手法を確立。商品開発室を設置。
多品種少量生産に対応した、部品収納トレーを搬送の媒体とする部品受け渡しシステムの概念を「PICKMATIC」として確立。箱詰装置“KHS型”開発、特許出願。
1990年代
大型射出成形やブロー成形、真空・圧空成形などの需要増に対応するため、高圧力・大流量ポンプ、大出力ヒーターを搭載した新機種や、チラーを内蔵した大容量シリーズを展開。
冷凍機内臓の全機種に、水冷式コンデンサ仕様をシリーズ化。
水用の「KAM-RHシリーズ」の温度制御方式を、電動弁を用いた「PID制御方式」に変更し、温度調節機能を大幅に改善。
超精密研削盤の静圧軸受用作動油の温度制御で、制御精度±0.005℃を達成し、サブミクロンオーダーの超精密加工の実現に寄与(特許取得)。
インバータ制御OILMATIC「MRSC(D)」シリーズの機種展開が完了。マシニングセンタの主軸の高速化・高精度化に対応。
業界に先駆け、オゾン破壊係数ゼロの新冷媒「R-407C」を採用、販売を開始。
立体自動倉庫、AGVを用いた本格無人化工場向けにT/Cシステム受注・納入。フレキシビリティの高い機械加工ライン構築に寄与。“従来からのシステムを加え“FAシステムモジュール”として、10システムにより構成されるトレーチェンジャーのシリーズ完成。
2000年代
水用「KMA-RH」シリーズの中・小型機種「KMAS-RH7.5C-90」を冷凍機インバータ制御方式に変更し、高精度・省エネ仕様にモデルチェンジ。
熱媒油用「KMO-RH」シリーズに、設定温度Max.300℃開発機種を新規開発。
「OILMATIC」の全モデルを、オゾン破壊係数ゼロの新冷媒「R-407C」仕様にフルモデルチェンジ。
インバータ制御OILMATIC「Cシリーズ」「Vシリーズ」デビュー、ワイドレンジな熱負荷変動にハイレスポンスで高精度に温度制御(特許取得)し、工作機械の熱変位抑制に大きく寄与。
ロボトレーチェンジャーKFI001型開発(JIMTOF2004出展)段積、段バラシ機能付、省エネタイプのトレーチェンジャーを相次いで開発、トレー交換時間6秒を実現。
2010年代~現在
水用「KMA-RH」シリーズの中・小型機種「KMAS-RH7.5C-90」を冷凍機インバータ制御方式に変更し、高精度・省エネ仕様にモデルチェンジ。
熱媒油用「KMO-RH」シリーズに、設定温度Max.300℃開発機種を新規開発。
地球温暖化に対応し、業界初の自然冷媒CO2を使用したノンフロン仕様OILMATIC「Cnx750」を開発、日本国際工作機械見本市「JIMTOF2010」に参考出展。
工作機械の複合化に対応し、1台で複数個所の温度コントロールが可能なOILMATIC「Mシリーズ」や、微細加工機向けに±0.05℃ の温度制御が可能な高精密OILMATIC「Cμシリーズ」をそれぞれ開発。
超精密分野で、長時間温度精度±0.001℃および長時間圧力精度±1kPaの制御技術を新規開発(特許取得)。
3次元カメラを搭載し、バラ積みのワークを多関節ロボットにより高速でピック&プレイスする「PICKMATIC」を開発、JIMTOF2014に出展。産業用ロボットメーカーとの協業のもとで、アプリケーションが拡大。
半導体製造装置や医療機器向けに、「水」や「純水」など油以外の「熱媒体」を高精度に温度制御する「PUREMATIC」をシリーズ化。
450㎜ウェハー生産に対応する半導体露光装置向け多系統超高精度温調機の1号機を出荷、米国研究機関にて稼動を開始。
温度制御範囲「-50℃~-80℃」という超低温で、温度精度±1.0℃以内という安定制御を実現した、新しい分野の超低温液温自動調整機を共同開発、研究機関に納入。